アセクシャルの気ままな感想日記

アセクシャルのための情報、アニメや映画の感想日記

アセクシャルとは?

アセクシャルって何なの?

 

アセクシャルとは、「他者に対して性的に惹かれない」性的指向です。

「無性愛者」「Aセクシャル」とも呼ばれています。

 

「アセクシャル」という言葉はよく「アロマンティック」とセットで出てくることです。ここで重要なのは、アセクシャル≠アロマンティックということです!

 

アセクシャル:他人に対して性的に惹かれない (恋愛は言及しない)

アロマンティック:他人に対して恋愛感情を懐かない(性的に惹かれるかは言及しない)

 

二つとも違うので、アセクシャル・アロマンティックの両方を自認する人もいます。

アセクシャルのフラッグ!個人的に、好きな色ばかりで嬉しいです。

翻訳者からみる、「アセクシャル」の定義

ここで少し、翻訳者としての観点から見た「アセクシャル」の定義やその問題点について話したいと思います。そのついでに、少し専用語彙も説明します。

 

普段英語でクイアーカルチャーを触れていましたが、いざ日本語で「アセクシャル」の定義を調べてみると、様々な言葉や定義が出てきました。

 

いくつか例をあげますが、「アセクシャル」は

「他者に対する性的欲求を抱かない」✖

「他者に性的魅力を感じない」〇

「他者に対して性的に惹かれない」〇

とよく定義される。

 

ここで一番問題なのは、「性的欲求」という言葉です。英語から訳した中、翻訳で生まれた問題としか思えません。

「性的魅力」と「性的欲求」は同じものじゃありません!

 

前述のように、アセクシャルは「他者に対して性的に惹かれない」性的指向。

 

「性的魅力と性的欲求ってどう違うの?わからないんだけど...」と思う方も多いはず。

 

「性的欲求」とはつまり「性欲」です。「セックスを求める衝動や欲望」を指しており、性欲があるかどうか、強いか弱いかは、個々によるものです。それ以外にも、性欲はストレス、年齢、薬物、障害などに影響されやすいものです。

 

セクシャルマイノリティでもそうじゃなくても、性欲がある人と性欲がない人もいます。アセクシャルでも、性欲がある方はいます!

 

🧸「うん、やはり、どういうことなのかわからない...」

 

例えば、知り合いか、顔なじみがある人を数人思い浮かべてみましょう。お好みの性別やジェンダーでいいです。

 

その人と、性行為をしたいですか?

「この人と、性行為をしたい」「触りたい、触れられたい」ならば、その人に「性的魅力を感じている、性的に惹かれている」ということです。

それは好きな相手、恋人、見知らぬ人、セレブでもいいんです。

 

そして、性格がよく、いい印象を持っている方でも、「いい人みたいだけど、性行為はしたくないなー」と思うこともあるはずです。性欲があっても、そう感じるのは普通なのではないでしょうか。

 

文を見ると、「他人に対して性的欲求を持たない」は「他者に性的魅力を感じない」と少し違います。

 

前者の定義だと、「性欲はあるけど、誰にも向かれていません」というのは、少し合っているのですが、アセクシャルの中には、性欲がある人も、ない人もいます!

前述のように、「性的欲求」はもう少し生物学的で個人の生活習慣などに影響されるもので「性的魅力」とは別物です。

 

これに問題を感じて、なにか書こうと思ったのは、自分の性的指向に疑問を持っていて苦労している方やLGBTQを理解しようとしている方がいたら、大変混乱してしまうと思ったからです。

 

それ以外には、クイアーカルチャー自体はまだ偏見まみれの上に、「性行為」やそれにまつわるメディアや文化は複雑だからです。日本文化やアジア文化自体は性行為など、健康的な性教育でも、直接に語ることを避ける文化なので、なおさらです。

 

言葉には力があります。それを誤って使ってしまうと、人が傷つけてしまうんです。そして、直接に傷つけなくても、言葉自体でも簡単に誤解を生むものです。言語って、複雑なものですからね。

 

今度は以上です。翻訳者からの、だいたいな人にとってはつまらないだろう話をかかせていただきました。ブログ初心者として、これからもっと面白い話を書こうと思います。